理想と現実
今日は売却依頼をいただいているK様にご来社いただいてのお打ち合わせ。お預かりしている物件はとうきょうスカイツリー駅近くの1Kマンション。売却依頼をいただいてからは約4ヶ月で、何度か日報には書かせていただいてる。当初ご希望金額から売り出しをスタートされたいとのことで、2600万円から売出しを始めたご物件。その上で本日は落とし所の価格をどの辺りにするかのお話し合い。
今や社会問題となっているBLEAZE社の賃料未払い問題の被害者であるK様。購入されて2年で騙された事を自覚されている事もあり、当初よりご整理にはローンの残債額と売却金額との差額が多く発生する可能性があることはご了承頂いていた。しかし、やはり実際に販売活動を通じて一度理想金額での売却を試されたいのが心情。K様のお気持ちに寄り添い、賃料の1万円の値上げによって、物件価格を上げる努力を二人三脚でさせて頂いていた。
勇気あるご決断は未来のために
今までに同一地域内の競合物件の売出し件数と成約価格をご確認頂いてきた。2ヶ月前に価格を見直しを行って頂いたが、その後の引き合い件数と反響数のご報告から本日はスタート。図面ダウンロード件数は132件。しかし本日までのお問い合わせの件数は0。賃借人様の属性は申し分が無い。競合物件の売り出し価格は更に150万円ほど安い。投資用ワンルームマンションの価格は概ね利回り計算で決まる。
やはり原因は価格にあるとの結論に至った。K様のご年齢的にもまだまだお若い。ご自宅購入も視野に入れてご相談を頂いているが、投資用マンションの残債があると住宅ローンの利用は非常に厳しい。お話し合いの結果、不動産業者様の買取価格の見積もりをとり、今後も動きが無ければ買取価格でのご整理でご納得いただけた。ローンの穴埋めに手元資金を更に使ってのご整理には痛みが伴うが、長期的に見るとK様の明るい未来に繋がるご判断となれば嬉しい。今度一緒に釣りに行きましょうとお約束して本日は終了となりました。